「はてなブログとワードプレス、ブログを始めるならどっちがいいか?」

この手の比較記事は、インターネット上でたくさん見つかります。しかし、気になるのは情報を発信している人が

  • はてなブログからワードプレスに移行して、ずいぶん経っている人
  • ワードプレスの運営経験しかない人

どちらかだったりします。

はてなブログを現在進行形で運営してない人が、はてなブログのことを語れるの?

確かに。はてなブログも、日々進化しています。

内情をわからない人がはてなブログとワードプレスを比較するのは、不公平ですよね。

こんにちは! ブログ歴6年の福造です。はてなブログ歴6年、ワードプレス歴5年。どっちも現役バリバリで運営しています

下の画像は、私が運営するはてなブログの管理画面です(このブログはワードプレス)。

はてなブログとワードプレス、どっちがおすすめ、2023年6月

はてなブログとワードプレス、どっちにも愛着がある立場から、メリットとデメリットを語ってゆきます。

まず、結論からお伝えします。

  • 面倒なことでも勉強する気がある。ブログで月3万円以上の収益を得たい ⇨ ワードプレス
  • 収益化はしたいけれど、いきなりワードプレスは難しそう ⇨ はてなブログPro
  • 収益には興味ない。趣味や日々に感じたことを、ブログで発信してみたいな ⇨ はてなブログ無料

【2023年6月】はてなブログとワードプレスの違いとは?

はてなブログとワードプレス。どっちも運営している立場からすると、同じブログなのに雰囲気はだいぶ違います

大きな違いは?
  • はてなブログ・・・かんたんに始められ、運営者同士の交流がある
  • ワードプレス・・・デザイン性の高いブログを作れるが、最初は孤独

「はてなブログ」と「ワードプレス」の大きな違いは、コミュニティの存在です。はてなには、運営者どうしが交流を楽しめるようなツールが充実しています

これに対してWordPressは、アフィリエイトやホームページなど、“ビジネス目的”に多く使われます。コミュニティは存在しないに等しいので、ブログ仲間とつながりたい場合はSNSを活用する必要があります。

また、「はてなブログ」はサーバーを用意する必要がありませんが、「ワードプレス」は自分でサーバーと契約します

ワードプレスでは、サーバーのレンタル代がかかります。その代わり、はてなより表示速度の速いサイトを作成できます。ブログの構造を検索エンジンに伝える技術(=SEOの内部対策)も、ワードプレスのほうが上。

どっちが検索順位が上がりやすいかと聞かれたら、ワードプレスに軍配が上がります。

表示速度は、Google検索のランキング要因のひとつ。エックスサーバーのような高速サーバーと契約すれば、SEOではやや有利になります。

(とはいえ、あくまで大切なのはコンテンツ(=記事の内容))

【徹底比較】はてなブログとワードプレス、どっちがいい?

はてなブログには、「無料版」と独自ドメインを設定できる「はてなブログPro」があります。

はてなブログ(無料)はてなブログ(有料)ワードプレス
費用無料有料有料
デザイン性まずまずまずまず
カスタマイズ性
初期設定かんたんふつう難しい
独自ドメイン
記事の書きやすさ書きやすい書きやすいテーマによる
記事の装飾CSSの知識が必要CSSの知識が必要かんたん
初期のアクセス来やすい来やすいほぼなし
収益化かなり難しい難しい

費用面でいうと、「はてなブログPro」と「ワードプレス」はそこまで変わりません。

私の場合、運営費はどっちも月1,200円ほどです。ワードプレスの有料テーマを使う場合は、この他に初期費用で8,000~18,000円ぐらい必要。Cocoon(コクーン)などの無料テーマを使えば、初期費用は抑えられます。

また、デザインやカスタマイズなどは、ワードプレスのほうが自由度が高いです。ただし、そのぶん設定は面倒です。

わからないことがあったら、自分でググって解決できないと、ワードプレスは大変です

はてなブログのメリット&デメリット

メリット
  • 設定が楽で、すぐブログ記事が書ける
  • 「はてなグループ」を通じてアクセスがくるので、初心者でも挫折しにくい
  • 同じ趣味をもった人とつながりやすい

はてなブログ無料版は、ホントに「無料」で始められます。稼ぐことが目的ではなく、“趣味や日々感じたことを好きなように書きたい”なら、はてなブログはおすすめです。SNS的な使い方もできるので、ネットを通してのコミュニケーションが苦にならない人には向いています。

デメリット
  • デザイン性とカスタマイズに限界がある
  • 表示速度が遅い
  • コミュニティとの距離の取り方が難しい

デメリットがあるとしたら、収益面を考えたとき。

はてなブログには、「はてなスター」という、他のブロガーさんの記事に“いいね”の気持ちを伝えるツールがあります。記事を書いたら即ホメてもらえるツールのおかげで、初心者でもブログを続けやすいのです。

ところが、デメリットも。「はてなスター」に依存しすぎると、いつまで経ってもスキルが身に付かなくなってしまいます

ブログで収益を得たいなら、SEO(エスイーオー)やWebライティングといったスキルを勉強しなくてはなりません。

しかし、「何を書いても読んでもらえる」という状態が続けば、人は勉強しなくなります。この点が、“勉強せざるを得ない環境”に置かれているワードプレスとの大きな差です。

「勉強しなくても読んでもらえる」という環境が、実ははてなブログの収益化を難しくしていると感じます。

ワードプレスのメリット&デメリット

メリット
  • 収益化に向いている
  • 表示速度が速い(=高速のサーバーと契約した場合)
  • デザイン性&カスタマイズ性にすぐれる

ワードプレスの大きな魅力は、“自由度の高さ”です。CSSやPHPの知識があるなら、思いのままのデザインにできます。ブログだけでなく、企業のオウンドメディアやネットショップなども作ることができます。

ときどき、お金かけてそうなサイトが個人ブログでビックリするけど・・・ワードプレスって、高級なデザインのブログを作れるんでしょ?

「カッコよさ」「かわいらしさ」にこだわるなら、絶対ワードプレス!

また、記事の装飾がワンタッチでできるため、長文のセールス記事も書きやすいです。このため、長期的にみれば、収益化しやすくなります。

デメリット
  • 記事を書き出すまでの初期設定が難しい
  • セキュリティ対策、アップデートへの対応など、記事を書く以外にやることがある
  • SEOを勉強するか、SNSを使いこなせないと、最初はアクセスがない

ワードプレスの難点を挙げるなら、開設初期はアクセスがないこと、設定面の難しさです

ワードプレスは自由度が高い反面、セキュリティやアップデートなど設定が面倒なことが多いです。Wordpressブログを立ち上げるまでの初期設定も大変だったのですが・・・

しかし、エックスサーバーの「クイックスタート」を利用すると、簡単に開設できます。ワードプレスの取っつきにくさがだいぶ解消されたので、「クイックスタート」でのブログ開設はおすすめです。

はてなブログが向いている人

はてなブログ歴6年の筆者からみた、はてなブログに向いている人です。

  • すぐにブログを開設したい
  • ブログ仲間とつながりたい
  • 「稼ぐ」ことが目的ではない
  • ワードプレスは難しそう

いわゆる昔ながらのブログ。日々の生活で感じたことを書く、趣味について好きなように語る・・・

こういったブログを運営したいなら、はてなブログのほうがおすすめです。

ブログを始めたいけど、パソコンはわからない。記事を書いたらすぐ反応が欲しい、という人ははてなブログのほうが向いています

はてなブログで収益化したい場合は、「無料版」と「はてなPro」どっちがいいの?

その場合は、「はてなブログPro」を選んでください。「無料版」では、本文の下にはてな側の広告が貼られます。

はてなブログ無料、はてなブログPro、どっちがおすすめ

もっともクリックされやすい広告が、自分の収益にならないのは機会損失です。少しでも収益化を考えているなら、「はてなブログPro」と契約してください。

ワードプレスが向いている人

ワードプレス歴5年の筆者からみた、ワードプレスに向いている人です。

  • 本気で収益化したい
  • 副業ブログを運営したい、将来的な独立も考えている
  • 自分好みにカスタマイズしたい

ワードプレスはアクセスが来るまでは、我慢が必要です。SEOやライティングを勉強しないと、なかなか読まれません。ただ、この時期を乗り越えると、はてなより大きく収益化できる可能性があります。

難しいことを面倒くさがらずに勉強できるなら、、ワードプレスをおすすめします

まとめ【はてなブログとワードプレス、どっちがいい?】

端的にまとめます。

  • 難しいことにもチャレンジする気がある。ブログで月3万円以上の収益を得たい ⇨ ワードプレス
  • 収益化はしたいけれど、いきなりワードプレスは難しそう ⇨ はてなブログPro
  • 収益には興味ない。趣味や日々に感じたことを、ブログで発信したい ⇨ はてなブログ無料

はてなブログはすぐに始められるし、ワードプレスも昔より楽に開設できるようになりました

どっちにも一長一短あります。ブログはさわって覚えることも多いので、まずは一歩踏み出してください。はてなとワードプレスどっちも運用し、連携する方法もあります。