Webメディアで化粧品や医薬品を紹介するとき、大きな壁となるのが薬機法(旧:薬事法)の存在です。

医薬品メーカーや化粧品メーカーだけでなく、広告を掲載するWebメディアやアフィリエイター、インフルエンサーも、規制の対象となる場合があります。

この記事では、AIによる薬機法チェックツールをご紹介。各AIツールの特徴や、サービスの対象者をまとめました。

薬機法とは?NGな広告表現の例とは?

薬機法は、正しくは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」と呼びます。

医薬品・医薬部外品・化粧品などの販売や広告表示を規制する法律です。2014年に「薬事法」から薬機法に名称を変え、2021年8月の法改正で悪質な違反者には刑事罰や罰金も科されるようになりました。

ここでは、スキンケア用品を例にとります。

「医薬品」は、病気の治療を目的とした薬で、有効成分の効果が厚生労働省に認められたものです。

「医薬部外品」(薬用化粧品)とは、厚生労働省が認可した有効成分が一定の濃度で配合されており、治療よりも衛生を目的に作られたもの。

「化粧品」とは、清潔にしたり見た目をよくするために皮膚に塗るもので、作用も緩和な製品のことです。

「医薬品」や「医薬部外品」の場合、必ずパッケージに表示があります

〈医薬部外品(薬用化粧品)で、NGとされる広告表現の例〉

  • 〇〇(商品名)を使ったら、肌が白くなりました ⇨ メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます

※ 美白化粧品という表示があっても、「肌が白くなる」という表現は使えません。

〈化粧品で、NGとされる広告表現の例〉

  • 刺激が絶対ないように、無添加で作られています ⇨ 刺激が気になるかたのために、無添加で作られています
  • どんな状態の肌でも大丈夫です ⇨ 幅広い年齢のかたにお使いいただけます
  • 3カ月でシミが消えました(体験談」) ⇨ 無香料でヒンヤリした肌さわりが良いです

※ 肌の質は人によって異なるので、すべての人に対して安全であるかのような表現はできない

※個人の実感であっても、効果や安全性を保証するような表現はできない

薬機法の規制はかなり厳しく、熟練のライターでもうっかり法令に抵触してしまう恐れがあります

そこでWebサイト運営者におすすめなのが、AIによる薬機法チェックツールです。

機械良文

AIチェックツール、リライト、機械良文、薬機法
出典:機械良文

「機械良文」は、化粧品や健康食品に関わる人が商品の魅力を伝えられるように開発されたAIチェックツール。薬機法に抵触するリスクがあるキーワードを検出し、リスク回避に向けたリライト案を提案してくれます。

登録するだけで使えるβ版では、一部の機能を無料で試すことができます。

開発元のDCアーキテクト株式会社は、2008年設立のコンサル会社。大手化粧品メーカーや通販会社を中心に薬事広告コンサルを行なっており、この分野に精通しています。

「機械良文」は広告代理店やメーカーだけでなく、個人で活動する美容ライターやアフィリエイターに向けてもサービスを展開しています。

  • 特徴・・・複数のリライト案を同時に提案
  • サービスの対象・・・メーカーや広告代理店、Webライター、アフィリエイター

>> 機械良文-AI薬機法チェック&リライトツール

Transcope(トランスコープ)

「Transcope」(トランスコープ)は、SEOに強い文章生成にこだわったAIライディングツールです。OpenAI社のChatGPT(その中でも最新版のGPT-4)を利用し、検索順位が上がりやすい文章を自動生成してくれます。

ChatGPTは海外製のAIであるため、日本固有の文化に対しては正確性に欠ける弱点があります。

「Transcope」(トランスコープ)では2023年4月に新機能をリリースし、作成した文章が日本の薬機法に対応しているかどうかをチェックできるようになりました。

FreeプランBasicプランProプランEnterpriseプラン
費用0円11,000円/月38,500円/月66,000円
文字制限4,000文字まで生成50,000文字/月まで生成250,000文字/月まで生成60,0000文字/月まで生成
薬機法チェック
誤字・脱字チェック
画像生成
競合分析3回まで無制限無制限無制限

「Transcope」無料版では、薬機法チェックは使えません

有料版でのご利用が前提となりますが、薬機法チェックだけでなくSEOを意識した文章を生成できるのは、大きなメリットです

特に、ライターに執筆を依頼しているWebメディアにとっては大きな経費削減となります。

  • 特徴・・・SEOに強い文章を生成し、設定ひとつで薬機法も自動チェック
  • サービスの対象・・・法人・個人を問わず
Transcope-SEOに強いAIライティングツール

広告チェックAI

広告チェックAI、薬機法、化粧品
出典:広告チェックAI

「広告チェックAI」は、ファイルをアップロードすることによって、薬機法に抵触しそうなキーワードを教えてくれるチェックツールです。該当文章がマーカーによりハイライトされ、右側に広告表現の修正案が表示されます。

チェックにかかる時間は、およそ2分。結果はPDFやエクセルに保存できます。

 フリープランスタータープランスタンダードプラン
料金0円29,800円/月69,000円/月198,000円/月
初期費用0円0円0円応相談
利用制限4回/月20回/月100回/月無制限
ファイルの削除
ユーザー数1名1名1名無制限

※ 利用回数の判定は、「2500文字以内のwordファイルをアップロード」で1回とカウントします。

「広告チェックAI」の監査対象は、化粧品広告の薬機法のみです

>> 広告チェックAI-公式サイト

RiskMill(リスクミル)

RiskMill(リスクミル)、薬機法チェックツール、AIチェックツール
出典:RiskMill

「RiskMill」(リスクミル)は、株式会社Crewが提供するAI薬機法チェックツールです。

「RiskMill」ではチェックしたい文章をそのままコピー&ペーストすることで、文章中の違反表現を示してくれます。特に、1000文字を越えるような長文のブログ記事も、1回で自動チェックしてくれます。

2023年10月1日から、ステマ規制が開始されました。

ステマ規制違反を防ぐためには、マーケティング主体(広告主)と情報発信者(インフルエンサー)との間にどのような関係性があるか、明らかにする必要があります。

「RiskMill」は、いち早くステマ規制に対応。「関係性の明示」の不備があった場合、指摘してもらえます。

  • 特徴・・・「関係性の明示」をチェックする機能をいち早くリリース
  • サービスの対象・・・企業の担当者、インフルエンサー

>> RiskMill-薬機法チェックツール

TRUSQUETTA(トラスクエタ)

TRUSQUETTA、薬機法、サプリメント、広告表現チェックツール
出典:TRUSQUETTA

「TRUSQUETTA」(トラスクエタ)は、サプリメントやコスメに特化した広告表現チェックツールです。

GoogleとLINE、Yahoo!など、広告表現は出稿するメディアによってルールが違う場合があります。広告担当者の主観によって判断すると、いつまでも審査に通らないことがあります。

「TRUSQUETTA」を提供する株式会社アートワークスコンサルティングは、2019年に広告文章チェックサービス「ツクヨミ」を構築。このビッグデータをもとに、薬機法や景品表示法に対応したAIチェックサービスを展開しています。

  • 特徴・・・弁護士が監修
  • サービスの対象・・・ECサイト、広告代理店

>> TRUSQUETTA-広告表現チェックツール

まとめ

AIによるおもな薬機法チェックツールをご紹介しました。

「機械良文」や「広告チェックAI」は、一部の機能だけ無料で使えます。ただし、チェックできるのは、ほんの数百文字ほどに限られます。

ブログ記事のような長文をチェックしてもらおうと思ったら、月額30,000円~100,000円前後が相場となるようです。