企業がホームページを作るにあたって、インターネット上の“住所”にあたるドメインと、インターネット上の“土地”にあたるサーバーは必須です。
この記事では、ドメインの基礎知識を解説し、ドメインの決め方を提案してゆきます。
【ドメインとは,インターネット上の住所】なぜ,ホームページの運営にドメインが必要なのか?
ドメインとは、Webサイトの“インターネット上の住所”にあたります。住所がわからなければ知人の家を訪問できないように、ドメインがなければWebサイトにたどり着けません。
ホームページを開くと、ブラウザの上部にそのページのURLが表示されます。
たとえば、当サイトをGoogleクロームで開くと、ブラウザには以下のように表示されます。
pasonoob.com/
Googleクロームでは「https://」の部分が省略されて表示されますので、正式には
https://pasonoob.com/
全体のURLとなります。
当サイトの場合、「pasonoob.com」全体でドメインにあたり、最後の「com」はトップレベルドメインと呼ばれます。
- 「pasonoob」・・・自分で任意の文字列を決める
- 「com」・・・あらかじめ用意された文字列の中から、自分で選択する
企業のホームページには、「独自ドメイン」を選ぶべき理由
ドメインには、「独自ドメイン」と「共有ドメイン」があります。
- 独自ドメイン・・・有料で取得する、世界にひとつだけのドメイン
- 共有ドメイン・・・運営会社から付与され、誰かと共有しているドメイン
当サイトの「pasonoob.com」は独自ドメインで、「pasonoob」の部分は自分で文字列を決め、「com」の部分は自分で選択しました。
独自ドメインは有料となりますが、
- URL全体が短くなり、覚えてもらいやすい
- 視覚的に企業ブランドを表現し、取引先や顧客に安心感を与える
というメリットがあります。
共有ドメインの場合は、ドメインの一部を複数人で共有します。
「共有ドメイン」は、ドメインの一部にサービス名が入ります。サービス名の前に任意の文字列を入れますので、どうしてもドメイン名が長くなります。
無料で利用できるのはメリットですが、法人の場合はブランディングがしにくくなります。事業でホームページを作るのであれば、独自ドメインを取得されることをおすすめします。
【例あり】独自ドメインの決め方
企業のドメイン名の決め方の実例です。資本金が3億円以下の企業のURLを集めました。
(※ 赤い部分がドメイン名です)
企業名 | 業種 | URL |
---|---|---|
日本マクドナルド | 小売業 | https://www.mcdonalds.co.jp/ |
九州朝日放送 | テレビ | https://kbc.co.jp/ |
三洋貿易 | 商社 | https://www.sanyo-trading.co.jp/ |
アイリスオーヤマ | 家電 | https://www.irisohyama.co.jp/ |
平和不動産 | 不動産 | https://www.heiwa-net.co.jp/ |
沖縄セルラー電話 | 通信サービス | https://okinawa-cellular.jp/ |
秋田魁新報社 | 新聞 | https://www.sakigake.jp/ |
アイアールジャパン | コンサルティング | https://www.irjapan.net/ |
多くの中小企業が、ドメイン名に「企業名」を入れています。短く、かつ企業名を想起させるようなワードを含めるケースが多いです。
ドメイン名の後ろの部分(トップレベルドメイン)は、どうでしょうか?
トップレベルドメイン(ドメインのいちばん右)の決め方
ドメイン名の「.」で区切られていちばん右側が、トップレベルドメインです。
企業がよく使うトップレベルドメインを、表にまとめました。
意味・利用資格 | 例 | |
---|---|---|
co.jp | 国内で登記を行なった企業向け | https://www.shueisha.co.jp/ |
jp | 日本に住所がある組織・個人 | https://toyota.jp/ |
com | 商用サービス、企業向け | https://kakaku.com/ |
ne.jp | 日本国内、ネットワークサービス向け | https://www.so-net.ne.jp/ |
biz | ビジネス、企業向け |
この他にも、「info」(情報発信)「site」(Webサイト全般)「cloud」(クラウド)「app」(アプリ)など、業種に合わせてトップレベルドメインを選ぶ企業もまります。
ただし、長期的にホームページを運営してゆくなら、法人しか取得できない「co.jp」ドメインか信用度が高い「jp」ドメインがおすすめです。
おすすめのドメイン取得サービスは?
「co.jp」ドメインか「jp」ドメインなど、汎用性の高い企業向けのドメインを取得するならXserverドメインがおすすめです。
レンタルサーバーとドメインを一度に契約するなら、Xserverビジネスの「簡単インストール」がおすすめです。エックスサーバーとXserverドメインは提携企業ですので、ドメインを取得しながらWordPressなどのCMSをインストールできます。同じ管理画面からドメインとサーバーの設定が可能になりますので、サーバーとドメインの管理が楽になります。
「app」や「cloud」など珍しいトップレベルドメインを取得するなら、ドメインの取扱い種類が多いお名前comがおすすめです。
まとめ
企業がホームページを作るのであれば、独自ドメインの取得が必須です。
ドメイン名には「企業名」を入れ、いちばん後ろの文字列は「co.jp」または「jp」がおすすめです。