中小企業がWebサイトを立ち上げるとき、

大きなオウンドメディアを作る訳じゃないし・・でも個人向けサーバーを選ぶのも違うのかな・・・

と、迷うかたもいるでしょう。

この記事では、中小企業が自社のコーポレートサイト(=企業の基本情報を掲載したホームページ)を作るのにおすすめのレンタルサーバーをご紹介します。

中小企業向けレンタルサーバーの選び方

企業向けのレンタルサーバーはデータ容量が大きく、すでに基本的なスペックはじゅうぶんです。中小企業向けのサーバーを選ぶときは、以下の点を気をつけます。

  • セキュリティレベルの高いサーバー
  • サポート体制が整っている
  • 稼働率が高く、安定しているサーバー

1.セキュリティ対策が強いサーバーを選ぶ

企業のホームページの多くは、テキストや画像・デザインなどを構成する「CMS」というツールで作られています(このページは、「WordPress」というCMSでできています)

CMSを導入するとプログラミングの知識がない人でもサイトの修正ができますが、セキュリティ面でリスクが大きいというデメリットがあります。そこで、Webサイトを情報漏洩やデータの改ざんから守るために、セキュリティレベルの高いサーバーを選ぶ必要があります。

2.サポート体制が整っている

中小企業、レンタルサーバー、法人向け

個人のブログであれば、本人に知識があれば自分で調べてサイト運営できます。

しかし、法人の場合は、システムに詳しい担当者がいないとWebサイトの運営が滞ってしまいます。法人向けサーバーの中には「設定代行」や「サーバーの移転代行」を提供しているサービスがありますので、サポート体制が充実したサービスを選びましょう。

3.稼働率が高く、安定しているサーバー

中小企業のホームページは、月間のアクセスが3,000PVから10,000PVだと言われています。

大企業のオウンドメディアと違い、アクセスが集中してサーバーダウンする可能性は低いです。しかし、写真や画像を多く掲載するサイトの場合、読み込み速度が遅いと訪問者が離脱しやすくなります。資料請求などビジネスチャンスを逃すことになりますので、稼働率(※)が高いサーバーを選ぶと安心です。

「稼働率」とは、サーバーが正常に稼働している割合のこと

4.権利の譲渡が認められているサーバー

  • サイトを売買したい
  • 社名が変更になったので、名義を変えたい
  • 会社Aから会社Bに、サイト運営を移行する
  • 親会社から子会社に、サイト運営を移行する
  • サーバーの契約を、制作会社から依頼人に譲渡したい

レンタルサーバーには、契約名義の変更が認められていないサービスもあります。契約の譲渡ができない場合、第三者に譲渡するには「サーバーをいったん移転する」という手間がかかってしまいます。

たとえば、ロリポップ、ConoHa、お名前.comサーバーは、権利の譲渡や名義の変更が禁止されています。

➀ Xserverビジネス

Xserverビジネス、中小企業、コーポレートサイト
出典:https://business.xserver.ne.jp/
サーバー名Xserverビジネス
運営会社エックスサーバー株式会社
おすすめのプランスタンダード
初期費用16,500円
月額料金・12ヶ月契約:(キャッシュバックで)実質2,926円/月
・36ヶ月契約:(キャッシュバックで)実質2,623円/月
ディスク容量300GB
稼働率99.99%以上
WordPress
WordPressの簡単インストール
サポート体制電話サポート、メールサポート
設定代行
導入実績西日本JRバス、クレディセゾン、JAバンク大分

Xserverビジネスは、読み込み速度の向上を図り、電源システムを完備。顧客のデータを大切に管理し、大量のアクセスにも耐えうるスペックの高いサーバーです。

マルウェアやフィッシング詐欺に対する検知機能を標準装備し、問題があったときはすぐメールで通知してくれます。設定代行などサポート体制が充実しており、企業向けサーバーとして広くおすすめできます。

② CPIレンタルサーバー

CPIサーバー、中小企業、KDDI
出典:https://www.cpi.ad.jp/

サーバー名CPIレンタルサーバー
運営会社株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ
おすすめのプランビジネススタンダード
初期費用無料
月額料金12カ月契約:4,840円/月
ディスク容量500GB
稼働率99.98%以上
WordPress
サポート体制電話サポート、メールサポート
設定代行
(サービス監視・サービス復旧など、一部をアウトソーシングできる)
データの移行支援
導入実績株式会社コーセイカン、フリー素材サイト「ぱたくそ」

CPIレンタルサーバーは、KDDIグループが運営する法人向けサーバーです。

高速ネットワーク回線を重視し、安定性を保ちます。また、1日1回自動バックアップを取るので、万が一データを削除しても復旧がスムーズになります。Webの改ざんを検知するセキュリティも高く、官公庁やECサイトなどで利用実績が豊富です。

月額990円の有料オプションサービスに申し込めば、緊急時のメール・電話サポートも利用できます

③ iCLUSTA(アイクラスタ)+GMO

サーバー名iCLUSTA+
運営会社GMOクラウド株式会社
おすすめのプランレギュラー
初期費用5,500円
(※ 2024年6月21日までキャンペーンで初期費用0円)
月額料金12カ月契約:1,551円/月
ディスク容量500GB
稼働率99.99%(上位プランは100%)
WordPress
WordPress簡単インストール
サポート体制電話サポート、メールサポート
設定代行
(有料33,000円で、Webサイト作成やメール設定を支援)
サーバーの移行支援
(有料33,000円で、サーバーの引っ越しを支援)
導入実績聖徳学園

iCLUSTA+(アイクラスタ)は、法人向けに特化したレンタルサーバーです。

2005年から法人向けサーバーとしての19年の運用実績があり、法人サーバーとしては安価なのも魅力です。「PlanManager」という見やすいコントロールパネルで設定ができ、ストレスなくサーバーの管理が行えます。

サーバーに過度な負担がかかった場合にはアクセス制限がかかるため、大規模なサイト運営には不向きです。しかし、中小企業のコーポレートサイトにじゅうぶんなスペックを要しています。

④ さくらのレンタルサーバ

さくらのレンタルサーバ、中小企業
出典:https://rs.sakura.ad.jp/
サーバー名さくらのレンタルサーバ
運営会社さくらインターネット株式会社
おすすめのプランビジネス
初期費用無料
月額料金12カ月契約:2,420円/月
ディスク容量600GB
稼働率99.99%以上
WordPress
WordPress簡単インストール
サポート体制電話サポート、メールサポート
設定代行
(初期設定、ドメイン設定、WordPressインストールなど各種設定代行)
サーバーの移行支援
(移転代行あり)
導入実績集英社、メルカリ、公益社団法人自動車技術会

さくらのレンタルサーバは、創業20年を越える老舗のレンタルサーバーです。

長年利用している愛用者も多く、個人向けサーバーも法人向けサーバーも人気の高いサービスです。2024年1月より設定代行のサービスも始めたため、初めてのかたでも安心して申し込めます。

サーバーとしては7つのプランがありますが、個人向けプランは複数人での管理ができません。「ビジネス」プランが中小企業向けとして最適のプランです。