2025年4月1日より、ChatGPTで最新の画像生成AI「4o Image Generation」が使えるようになりました。これまで使用できた「Dall-E 3」(ダリ スリー)よりも格段に性能が上がり、かつ無料ユーザーにも開放されています。
この記事では、ChatGPT「無料版」で画像生成する方法とコツをお伝えします。
ChatGPT「無料版」でジブリ風画像を作成する手順
ChatGPTの無料版でジブリ風画像を作成する手順です。
❶ まず、ChatGPTにログインします。アカウントがない状態だと、画像をアップロードできません。
ChatGPTに新規登録し、アカウントを作成します。
❷ ChatGPTにログインしたら、プロンプト入力欄(=指示文を書くスペース)の下にある「+」マークをワンクリック。
現れたウィンドウの「コンピューターからアップロードする」より、元となる画像をアップロードします。

元画像

❸ 「ジブリ風にして」とプロンプト(=命令実行文)を入力し、矢印ボタンを押す。

下のような画像を生成してくれました。

ChatGPT「無料版」だと、画像生成にはかなり時間がかかります。
上の画像を生成するまで20分以上かかりました。生成されるまでかかる時間は、混雑具合によっても変わります。ページを読みこみ直すと、生成されていることがあります。
【ジブリ風以外も】ChatGPT「無料版」で画像生成する
画像生成AI「4o Image Generation」の能力はスゴいです。
ジブリ風以外にも、特定のアニメ作品風の画像がかんたんに生成できてしまいます。
「シンプソンズ風にして」とプロンプト(※)を打てば、シンプソンズ風に。
(※ プロンプトとは、ChatGPTに入力する命令文や質問のこと)

「ドラゴンボール風にして」とプロンプトを入力すれば、ドラゴンボール風の画像が生成できます。

ChatGPT「無料版」画像生成のコツ
ChatGPT「無料版」だと、1日に生成できる画像に制限がかかります。筆者が試したところ、作成できる画像は2枚か3枚まで。制限がかかると、24時間経ってからでないと画像生成できません。
・プロンプト(=命令実行文)はできるだけ具体的に
求めるような画像を生成してもらうために、できるだけ具体的な指示を与えます。
「大雨が降っています」「女の子は斜め上を見上げています」「夕陽が差し込んでいます」のように、1回の指示文に構図やライティングまで含めて指示文を書きます。
・画像のサイズを指定する
何も指定しないと画像サイズが大きくなり、生成に時間がかかります。
「640 × 480 px」「アスペクト比は16:9にしてください」「ファイルサイズは100KB以下で」のように、アスペクト比(※)やファイルサイズを指定すると処理が早くなります。
・画像生成AIが苦手な表現は、参考になる画像をアップロードする
生成AIには、苦手な表現があります。たとえば、「歯」の表現であったり、「手」の表現であったりはAIの不得意分野です。特に、手を組む表現はAIだと難しいです。
テキストで0から生成してもらうより、自分で手を組んだ写真をアップロードして、元画像から生成したほうが表現力が上がります。
【商用利用は避けた方が無難】ChatGPT「画像生成AI」と著作権
2025年4月よりChatGPTで使えるようになった画像生成AI「4o Image Generation」の表現力は脅威です。スタジオジブリが作った画像と言われても見分けがつかない画像も、作れてしまいます。
日本の法律では、AIが生成した画像の著作権について、まだ明確なルールが確立されていません。
2025年の4月、文部科学省の中原戦略官が、流行するジブリ風画像について見解を述べています。
「最終的には司法で判断される」とした上で、「単に作風やアイデアが類似しているのみなら、著作権侵害には当たらないとされる」と述べています。
しかし、アメリカでは著作権をめぐって、アーティストたちが画像生成AI「Midjourney」や「Stability AI」の開発元企業を訴えています。
AIで生成した画像は著作権だけでなく、他の権利にも関係してくる可能性があります。
- 商標権・・・ロゴやマークなどの商標を他人に無断で使われないように、独占的に使用できる権利
- パブリシティ権・・・著名人の名前や肖像などを保護する
特定のアニメ作品に寄せた画像をマグカップやTシャツにプリントして販売するような商用利用は、避けたほうがよいです。