
初めてレンタルサーバーを契約するんだけど、「キャッシュバック」の仕組みがよくわからなくて迷っています
WordPressブログやホームページを開設するにあたって、エックスサーバーと契約を考えている人は多いでしょう。
エックスサーバーでは、定期的に「キャッシュバック・キャンペーン」を行なっています。
ただ、“キャッシュバック”が“通常の割引”と何が違うのか全体像がつかめず、契約をためらっている人もいると思います。
この記事では、実際に「キャッシュバック・キャンペーン」を利用してエックスサーバーと契約した筆者が、キャッシュバックの仕組みを解説します。この記事を読めば、契約前の不安も払拭されますよ!
エックスサーバーの「キャッシュバック・キャンペーン」とは?通常の割引とは何が違うのか?

こんにちは、WordPress歴7年の福造です
筆者は実際に「キャッシュバック・キャンペーン」を利用して、エックスサーバーと契約したことがあります。

エックスサーバーはページの読み込み速度も速いし、サーバーの管理画面もシンプルで使いやすいです。サービスについては何ひとつ文句はないのですが、キャッシュバックの仕組みがよくわからず、初期費用が思いの外かかったのは計算外でした。
みなさんが筆者と同じ失敗をしないように、エックスサーバーのキャッシュバックについて解説します。
【大前提!】レンタルサーバーでは契約期間ぶんの料金を、契約時にまとめて支払う
まず、エックスサーバーに限らず、レンタルサーバーと契約するときに支払う金額の原則です。
申し込み時に、契約期間ぶんの料金をまとめて支払う
たとえば、公式サイトに以下のような料金プランが掲載されていたとします。
◆ レンタルサーバーの料金表と、申し込み時に支払う金額の計算方法 ◆
契約期間 | 月額料金 |
---|---|
6ヶ月 | 1,210円 |
12ヶ月 | 1,100円 |
24ヶ月 | 1,045円 |
上の表でいうと、6ヶ月契約を結んだ場合は「1,210円 ✖ 6ヶ月ぶん = 7,260円」となり、7,260円が申し込み時に支払う金額となります。
12カ月契約を結んだ場合は「1,100円 ✖ 12ヶ月ぶん = 13,200円」となり、13,200円が契約時に支払う金額となります。

長期契約を結ぶとトータルで支払う金額は安くなりますが、契約時にまとまったお金が必要になります
割引キャンペーンの場合とキャッシュバック・キャンペーンの違い
エックスサーバーでは、「通常の割引キャンペーン」を行なっているか、「キャッシュバック・キャンペーン」を行なっているかはその期間によって異なります。
◆ 割引キャンペーン(左)とキャッシュバック・キャンペーン(右)の割引率の一例◆
契約期間 | 月額料金 | 契約期間 | 月額料金 |
---|---|---|---|
6ヶ月 | 1,210円 | 6ヶ月 | 1,210円 |
12ヶ月 | 1,100円 20%割引きで880円 | 12ヶ月 | 1,100円 50%キャッシュバックで実質550円 |
24ヶ月 | 1,045円 25%割引きで783円 | 24ヶ月 | 1,045円 50%キャッシュバックで実質522円 |
(※ 数字はあくまで一例です。割引率は、キャンペーン期間によって異なります。)
通常の割引キャンペーンの場合、契約時に支払う金額は、割引金額で計算します。
左図の例でいうと、12ヶ月契約を結んだ場合は「880円 ✖ 12ヶ月ぶん = 10,560円」となり、10,560円が申し込み時に支払う金額となります。
キャッシュバック・キャンペーンの場合、契約時に支払う金額は、割り引かれる前の金額で計算します。
右図の場合、12ヶ月契約を結んだ場合は「1,100円 ✖ 12ヶ月ぶん = 13,200円」となり、通常通り13,200円を契約時に支払います。
契約日から満6か月後の翌月(=およそ7か月後)に、登録したメールアドレスに申請用のメールが届きます。申請用メールからキャッシュバックを申し込むと、割引率に応じた金額が戻ってきます。
仮に50%キャッシュバックだった場合は、「13,200円 ✖ 0.5 = 6,600円」となり、35%キャッシュバックだった場合は「13,200円 ✖ 0.35 = 4,620円」が戻ってくることになります。
キャッシュバックを受け取るまでのフロー

エックスサーバーが「キャッシュバック・キャンペーン」を行なっている場合の、お申込みからキャッシュバック(=返金)を受け取るまでの流れです。
ご自分が契約したいプラン、契約したい期間を選んで、申し込みます。上述した通り、申し込み時に支払う金額は、「(通常時の)月額料金 ✕ 契約期間ぶんの料金」となります。
サーバーの申し込みから満6ヶ月が経過した日の翌月初旬(およそ7ヶ月後)に、エックスサーバーから申請用メールが届きます。申請用メールからエックスサーバーにログインし、手続きを行なうと、指定した銀行に割引率に応じた金額が戻ってきます。
【後悔しないために】WordPressを開設するときは、有料テーマ代&ドメイン代を計算して、契約期間を決める
WordPress開設の初期費用には、レンタルサーバー代だけでなく有料テーマ代もかかかってくる
WordPressでブログやホームページを開設するとき、以下3つの「初期費用」かかります。
- レンタルサーバー代
- WordPressテーマ代(有料テーマの場合)
- 独自ドメイン代
エックスサーバー経由で独自ドメインを取得する場合、「X serverドメイン」でドメインを取得することになります。ドメインの取得費用は、「.com」で1円、「.jp」で1円、「.co.jp」で4,136円となっています(2025年5月11日時点の価格より)。
一部のドメインを除き、ドメイン取得時の費用は安いので、初期費用としては微々たる金額です。
サーバー代と同じぐらい大きな金額になるのが、「WordPressテーマ」の費用です。
「WordPressテーマ」とは、Webサイトのレイアウトや機能、フォントなどを決定づけるデザインテンプレートのことです。
「WordPressテーマ」には「Cocoon」(コクーン)や「Lightning」(ライトニング)といった無料テーマもありますが、デザインや機能性にこだわると有料テーマも選択肢に入ってきます。
◆ WordPress 人気の有料テーマと値段 ◆

WordPressの有料テーマは、通常は「買い切り」で販売されています。
「買い切り」とは購入時にいちどだけ料金を支払い、永続的にサポートを受けられるテーマのことです。
WordPressテーマ | 値段(税込み) | 特徴 |
---|---|---|
SWELL | 買い切り:17,600円 | シンプルで優しいデザイン。直感的に記事を書ける |
XWRITE | 買い切り:19,800円 年払い:9,900円/年 月払い:990円/月 | シンプルな操作で記事を書きやすい。表示速度がズバ抜けて早い |
THE THOR | 買い切り:16,280円 | SEOに強く、洗練されたデザイン |
SANGO | 買い切り:14,800円 | 親しいやすい、オシャレなデザイン |
有料テーマの大部分が「買い切り」で、XWRITEのようにサブスクリプションにも対応しているテーマは極めて例外的です。
無料テーマの場合は、テーマ代が0円です。
つまり、有料テーマを使いたいか、無料テーマを使いたいかによって、初期費用が大きく変わってくるのです。
サーバーの契約期間は「12ヶ月契約」がおすすめだが、予算に応じて短めにしてもよい
お店のホームページや企業のコーポレートサイトの場合は、長期のサイト運営を考えているはずです。「独自ドメインの無料特典」が付く、12カ月以上の契約をおすすめします。
個人ブログでも、できれ12ヶ月の契約がおすすめです。ドメインの更新は1年ごとですので、サーバーも12ヶ月契約にすると、更新時期を合わせることができるからです。
ただし、「初期費用」に投じられる予算が限られており、有料テーマを購入したい場合は、サーバーの契約期間を短くするのも一つの方法です。投稿記事が増えた後にテーマを変更するのは、ものすごく手間がかかるからです。
「キャッシュバック キャンペーン」を行なっている場合、申し込み時は割引なしのときと支払う金額は同じです。もし、長期契約だと負担が大きいと感じるなら、いったん6ヶ月契約や3ヶ月契約を結んでおき、次の更新時に契約期間を延ばす方法もあります。
まとめ
- エックスサーバーでは、「通常の割引キャンペーン」を行なっているか、「キャッシュバック・キャンペーン」を行なっているかは、キャンペーン期間によって違う
- キャッシュバックの場合、「通常料金 ✕ 契約期間ぶん」が申し込み時に支払う金額となる
- 申し込んでから約7か月後に申請用のメールが届き、メール経由で「各種特典申し込み」よりキャッシュバックを申請する
- サーバーの契約期間は、「独自ドメインの無料特典」がもらえる12ヶ月以上の契約がおすすめ。ただし、予算が限られており、有料テーマを使いたい場合は契約期間を調整したほうがよい

冒頭にも書きましたが、エックスサーバーは使いやすいサーバーです。選んでよかったと思っています
本記事が、WordPressブログやホームページを開設しようとしている皆さんのお役に立てれば、嬉しいです。